ゴルフサークル マラソンサークル 登山サークル
01 田部井淳子さんの登山よもやま話 02 あなたはどうする?「アミノバイタル」の飲み方 03 「山と渓谷社」連動企画 04 サークルメンバーによる、「登山日記」
サークルメンバーが語る 登山コラム「山歩記」 さあ自分を超えていこう。アミノバイタル倶楽部

2008年3月25日

春は心躍る季節

春は心躍る季節。いつしか日が延びて、風が南に変わり、暖かく湿った空気を運んでくる。東京近郊の低山では、人が春を感じる前から、野草が日だまりに花を咲かせているけれど、暖かさを実感するころからは木も草もいっせいに花開く。低山では桜の名所も多く、野生の花とともに満開となれば春も全開の時期に突入する。生命あふれる山を体全体で感じる時、心にも身体にも健康をもたらしてくれる山歩きと自然の尊さをしみじみと思う。
さて、東京近郊の桜の名所とひとくちにいっても、その数は無数にあり、ロケーションも、花の種類や花期も異なる。その中から私的ベストスリーをご紹介しよう。
いちばんのお気に入りは東京都の高尾山。山の上も桜は美しいけれど、圧巻なのは高尾駅の北にある「多摩森林科学園」のサクラ保存林である。桜の遺伝子バンクとして、園芸品種も含めた全国の桜が集められ、約250品種、1700本が妍を競う。例年、都心よりやや遅れてソメイヨシノが咲くころから花のピークとなり、サトザクラ系などの八重桜が見ごろとなるゴールデンウィークごろまで楽しめる。どちらかといえば後半のほうが、多彩な花が咲き、新緑とあいまって、より美しいと思う。4月の中ごろには高尾山山頂、高尾山から城山へ向かう縦走路のソメイヨシノやヤマザクラも見ごろとなるので、「多摩森林科学園」に寄ってから高尾山、城山へ向かうとちょうどよい。

●八王子観光協会
http://www.hachioji-kankokyokai.or.jp/guide3.html
●多摩森林科学園
http://www.ffpri-tmk.affrc.go.jp/


次いで埼玉県の蓑山。ここは山頂一帯に美の山公園として花の咲く園地が整備され、とりわけ桜はみごと。山全体で1万本が植えられているという。花期は高尾山と同じか少し遅いくらい。山頂には展望台が設けられ、秩父周辺ののどかな山並みを見渡せる。山頂まで車道が通っているが、麓から歩いて登る道は静かで、コナラなどの雑木林が多く、芽吹きや新緑が美しいのもポイントが高いところだ。黒谷側の登山口近くには、日本最古級の貨幣である和同開珎に使われた銅の採掘跡があったり、山裾を走る秩父鉄道が休日などにSLを運行したり、イチゴ狩りができる農園があったりと、楽しみが多い山でもある。

●皆野町役場
http://www.town.minano.saitama.jp/
●美の山公園
http://www.pref.saitama.lg.jp/A09/BA13/minoyama/minoyama_top.htm


最後は群馬県の妙義山。巨岩がアーチ状にえぐれた石門や林立する岩塔の奇観を借景に「さくらの里」が広がる。約50種、1万5000本という桜は例年、4月なかばから5月上旬ごろが見ごろ。関東ふれあいの道にも指定されている中間道のハイキングで妙義神社へ向かえば、樹齢200年というシダレザクラの名木も待っている。更に「道の駅みょうぎ」に立ち寄り、「妙義ふるさと美術館」で妙義山を描いた作品の数々を鑑賞し、妙義ふれあいプラザ「もみじの湯」で温泉に浸って帰るというのが私のおすすめプランである。

●下仁田町役場
http://www.town.shimonita.gunma.jp/top_index.asp
●富岡市役所
http://www.city.tomioka.lg.jp/www/toppage/
0000000000000/APM03000.html




プロフィール
石丸 哲也

石丸 哲也(いしまる てつや)

山岳ライター。1952年、東京に生まれ、育つ。高校生のころから山に目ざめ、青春時代は冬山や岩登りを含むオールラウンドな登山を経験し、ペルー・アンデス、ヨーロッパ・アルプスなどへも足をのばす。現在は、ハイキング、縦走登山を中心にガイドブック、「山と溪谷」誌などに執筆、編集するとともに登山ツアー講師としても活動。ただ歩くだけでなく、五感や知識を活用して自然にふれる山登りの楽しさを伝える。編著書:『関東百名山』『駅から駅までハイキング』(山と溪谷社)、『東京周辺の山』『いで湯を楽しむ100山』(実業之日本社)など。「日刊スポーツ東日本木曜版に第2・5週に「山だより」を連載中。アルパイン・ツアー・サービスでスローハイクなどの講師を務めている。